千代日和。

更新率はまちまち。思ったことを書きます。推しや公演の感想など。

SideMを卒業して改めて感じたこと

はじめまして。初ブログです。

かなりドキドキしています。

普段からTwitterで推しへのクソデカ感情を吐き出していますが、ブログということで今まで以上にクソデカ感情が募りそうです。

 

まあ、初ブログのテーマがアイマスということなのですが。

前々からやってみたいと思っていたのにも関わらず、このタイミングで開設しようと思ったきっかけでもあります。

 

とにかく初めてなのでお見苦しい点が多々出てくるかと思いますが、最後まで読んでくださると嬉しいです。

 


最初に言っておきますが、途中言いにくいことも出てきますし個人の価値観で発言している部分もあります。ですが決してアイドルマスター作品(以下アイマス)への批判ではないということを念頭に置いてください。

 

以下の三点について話していこうと思います。

私がSideMを始めたきっかけ

アイマスを離れたワケ

SideMの力

アイマスを離れた今、思うこと

 

①私がSideMを始めたきっかけ

まず、このテーマでブログを書こうと思ったのはつい何週間前のことでした。この時点で文字数が「315」であるのに少し胸が高鳴っています。オタクの血が騒ぎますね。お察しの通り、私は以前315プロダクションのプロデューサーをしていました。ここで過去形なのは後で詳しく説明するので置いといて。まず私がアイマスに出会った経緯をお話しようと思います。この辺りはどうでもいい身の上話のうえに長ったらしいので、まぁスルーしても目を瞑りましょう。

私がアイマスに出会ったのは3年前。フォロワーの勧めでアイドルマスターSideMという作品を知りました。この作品はアイマスの中でも特殊な作品で、「アイマスと言えば可愛い女の子のアイドルが何人もいて……」というイメージだと思いますが、このSideMは男性アイドルがメインで、他事務所にはないユニットという概念が初めから存在しているのです。正直、Jオタの私は男性アイドル×ユニットという組み合わせが大好きでした。SideMに出会う前も、プレイヤーのメンタル育成某アイドルゲームが好きで、毎日必死でプレイしていたものです。

話を戻すと、ご存じの方には回りくどいかもしれませんが、アイドルマスター作品にはそれぞれに事務所が存在しています。事務所にはどこにでもいるような普通のアイドルになりたい子たちがいて、その中のうち一人を選んでトップアイドルに導くという育成シュミレーションのような要素もあります。「アイドル」と「プロデューサー」という立ち位置があり、プレイヤーはいわば「プロデューサー」側です。アーケード時代から受け継がれているのは765プロダクション。いわば大御所事務所といっても過言ではないですし、そこから更なるアイドルマスターシリーズが出現していきました。今年で15年目という節目の年を迎えるアイマスですが、そんな中で2015年にSideMは生まれます。その作中に出てくるのが315プロダクションという事務所です。私はフォロワーの勧めでモバゲー版をダウンロードしてみました。が。

 

やり方が分からない……。

 

このゲームをプレイする初心者ならば誰しもがぶつかる壁に私もぶつかりました。そのおかげで何か月も放置。学校行事が忙しかったこともあり、挙句の果てにはアンインストールをしてしまうという暴挙に出ました。ですがここで終わらなかった。5歳の頃からエレクトーンを習っており、音楽が大好きだった(ちなみに常に5段階評価の5でした)私は、その年の夏にリリース予定だった「アイドルマスターSideM LIVE ON ST@GE!!」(アイドルマスターSideMの楽曲を集めたリズムゲーム)の事前登録を行っていたのです。ナイス。「とりあえず曲だけでも……」と思い、早速プレイをしたのですが、とにかく曲が良い。あとキャラクターもたくさんいる。ていうかモバゲー版やってた頃に気になってたサッカーの双子の曲良すぎない?みたいな流れでモバゲー版を再インストール。元々にわかサッカー観戦オタクだったのと、過去に深い事情を抱えた双子が大好物だったので、彼らの過去を知ると音を立てて沼に沈んでいくのが分かりました。ちなみに弟君が好きです。更にアニメが始まったこともあり、私のSideM熱は高まっていきます。

 

そして、第8話。そこで私は運命的な出会いをしてしまうのです。主役級の登場キャラクターではなかったものの、その美しい佇まいと夕陽に照らされた彼の横顔。この時、私の頭の中では恋が始まる曲が流れ始めました。世の中ジューンブライドイベントが各ソシャゲで行われていますが、彼がイベント限定カードとなった衝撃は今でも忘れられません。正直、私は面食いでもあるので元々顔が好きで気になってはいたのですが、その登場シーン以降リズムゲームでのイベントの効果もあり、一気に彼の魅力の虜になってしまいました。多分、あれほど思い出メモを使ったことはありません。

 

そういうわけで、完全に落ちました。沼に。私は元サッカー選手の双子ユニットと爽やかなトリコロールがモチーフの3人組ユニットのプロデューサーとして、本格的にSideMのプロデュースを始めることにしました。これを機に他のアイドルマスター作品にも触れるようになりました。

 

ライブにも積極的に参加し、運よく現地の席を取れたこともありますし、金銭的余裕がなくて近くの映画館でライブビューイングをしたこともあります。ですが、アイドルマスターという作品にはどんな時でも「アイドル」と「プロデューサー」という立場が付きまといます。自分がプロデュースしている担当アイドルのことで嫌なことがあると、やはり悲しいものです。そして「お金を落とさなきゃいけない」という考えからグッズも買えるときは買ったし、課金できるときは課金しました。イベントで走ってトロフィーといった実績も欲しいし、それがないと担当プロデューサー失格のような気もして、担当アイドルのキャラクターが上位報酬の時は凄く頑張りました。でも、ふと冷静になると「自分、何やってるんだろう」という思いが出てきて、自分が何のために頑張っているのかさえ分からなくなってきました。好きなことのはずなのに、心が疲れてしまった。それが私がアイマスを離れるほんの些細なきっかけだったのかもしれません。

 


アイマスを離れたワケ

とは言っても、キャラクターやコンテンツはとても好きでしたし、今でも素敵な作品だと思っています。作品へのリスペクトはありました。だからこそ辛かった。「好きなキャラクターのために頑張ってるのに、どうして辛くなるのか?プロデューサー(ファン)失格なんじゃないか?」。この考えはアイマスだけに限らず、ソシャゲのイベントを走るうえで皆さんも思ったことがあるのではないかと思います。実際に私のフォロワーにも辛そうにしている方がいました。当時親にも辛そうにしていることを言われて「辞めたらどう?」と言われたことがありますが、それがなんだか自分の不甲斐なさを責められているようでしんどかったです。

その時は逃げるように他事務所のプロデュースに打ち込み、そこで出会った一人の女の子に救われたので結果オーライなところはありました。その子のことは今でも天使だと思ってますし、無邪気に「おやぶん!」と言われると頬が緩んでしまいます。

 

じゃあなんで離れたのか?

きっかけは本当に些細な事でした。

そんな些細なことが積もりに積もって、爆発してしまったんだと思います。風船を針で刺して割れてしまうように。

 

他人にとっては快く送り出せることでも、私にとってはそうではなかった。彼が「彼」を演じる姿も、「彼」と向き合う姿を知っているからこそ受け入れられなかった。どうしても。(受け入れてる方や「彼」を演じている彼を応援していらっしゃる方々、そして今なお「彼」を応援しているプロデューサーの皆様、本当に申し訳ありません。)

以前、他コンテンツでキャストの変更があった際に遠巻きに見ていましたが、いざ自分の番となると相当辛いですね。心中お察しいたします……。

今思うと本当に頑固だし、アホな自分のせいで周りにも迷惑かけちゃったし、めちゃくちゃ拗らせてたので本当に反省しています。ただ私にとってあの3人組は「あの3人」でしか成り立たないと思ってしまっていたから、もう見れなくなると思うと精神的にショックで、その知らせを知った後の授業は全然集中できませんでした。

それから、公式にも思う事はありました。というより、公式に期待をしすぎていたのと当時のコンテンツの進度状況のギャップが大きかったんです。そして何かあるたびに炎上してTwitterのトレンド入り、挙句他の事務所のプロデューサーまで巻き込んでしまうといった界隈の現状。

 

正直、そういうのに疲れていました。

私も何かあるごとに心を痛めては病んでの繰り返しで、素直な気持ちで応援することができない。

「そんな気持ちでプロデューサーをしていても、アイドルに失礼だ。」

そう思って、しばらくアイマスから距離を置こう。そしてSideMを卒業しよう。そう決断をしました。

最後に私の担当ユニットが何年ぶりに共演したお仕事(イベント)を持って、私はSideMPを辞めました。



③SideMの力

そんなことより以前から、私は別の有名なアイドルゲームにハマりました。Apple Storeの月別売上ランキングでも常に上位にランクインしているようなゲームです。何十人もの男性アイドルがいて……というところまでは今まで好きになってきた男性アイドルゲームと同じなのですが、そのゲームにはプレイヤー枠として女性キャラクターが設定されていました。顔は分からないので、プレイヤーが彼女に入り込めるように設定してあるというわけです。正直このゲームは乙女ゲームというより、男性アイドルたちのクソデカ感情を第三者の私たちに見せつけられているようなゲームなのですが、私は好きな推しカプ(ただし男女に限る)を見つけると速攻でハマってしまう夢女子体質なので、ハマりました。(笑)また、そのゲームは「アイドル」と「プロデューサー」という立場をあまり重荷に感じることはありませんでした。なぜなら、私はヒロイン≠自分だと考えているからです。その世界にいるアイドルと少女のやり取りを見ている第三者。自分自身をそのような立場に考えていたからこそ、楽な気持ちでプレイすることができました。

かくかくしかじか、そのゲームを始めて一年が経ちます。そんな私にもいよいよ社会の現実が迫っていました。そう、就活です。というかこの現状で就職活動めっちゃきついんですが。という愚痴はさておいて。

好きなキャラクター(アイドル)の曲がかなり明るめで、「頑張れ!いつでも見守ってるよ!」みたいな歌を歌うので就活もそのアイドルの曲を聴いて頑張ろうと思っていました。

 

だけど、私にはどうしてもやりたい仕事ができました。

 

それは普通の大学を出ただけでは務まらない技術職です。これから人生の大半を辛い仕事に費やすならどうせやりたいことをしたい、と思っていたので将来はクリエイティブな仕事をしたいと常々思っていました。(趣味で絵を描いたり動画を作ったりしてましたが、完成度は……(笑))でも、普通の大学を出て務まる仕事はたかが知れています。理系や美大でもないかぎり、技術職に就くのは難しい。初めの頃はただ諦めていましたが、実際に矢面に立たされると人はいろんなことを考えるものなのですね。本当にこれでいいのか。なあなあで、やりたくもない仕事をするために適当なところに就職するのか。

そんな時、ある歌が頭の中に流れてきました。とっても好きな曲で、何十回と聞いてきた曲だから思い出したのかもしれない。

 

その曲は、『DRIVE A LIVE』と言います。

私のオタク人生の大半を占めた、アイドルマスターSideMの代表曲です。

 

歌詞を思い出して、泣きそうになりました。「こんないい曲だったのか」と。毎回ライブではアンコールの締めとして歌われることが多いし、15バージョンもあるこの曲を、今の今まで「SideMの代表曲」としか捉えてなかった。同時に、辞めてしまった今、曲の本当の素晴らしさに気づいたことが悔しかった。

 

ああそうか。これがいわゆる「SideMは人生」ということなのか。

 

多くのプロデューサーさんが口にしていた謳い文句。だけどこれは紛れもない事実なのだと気が付いた。それだけで、アイマスをやっててよかったと思いました。

余談になりますが、SideMには過去に一度夢を諦めざるを得なかった人たちがアイドルになっています。その中で世の中の不条理や挫折を経験して今に至るのですが、そうした彼らが”アイドル”という別の方法で夢を叶えようとする。SideMはまさに大人に響くコンテンツなのです。SideMは凄い。語彙力ないんですが、とにかくすごい。忘れかけていたものに深く刺さって、何か大切なことに気づかせてくれる。そんな力がこの作品にはあるなと感じました。安心してください、回し者ではありません。

 

アイマスを離れた今、思う事

(離れたといっても完全に離れたわけではなく、今でも好きなのですが)私にとってアイマスに費やした時間は決して無駄ではなく、本当に貴重で大切な時間でした。アニメ第8話で出会った彼から「夢は諦めなければ叶う」ことを教えてもらいましたし、「誰だって人は変われる」ことも教えてもらいました。辛い時でも助け合うことの大切さや、現実を受け入れることの難しさ。夢がすぐに叶わなくても、前向きにひたむきに努力すること。「あの時、SideMに出会っていれば……」と何度も思ったし、あの時出会ってたら人生絶対変わってたなと思っています。アイマスは私にとってそれほどの力を持っているし、プロデューサーの皆さんがそう言ってます。本当です、信じてください。

 

私はSideMの楽曲は人生の教科書のようだと思ってます。

そしてアイマスが15年も続いてきた理由はここにあるんだなと勝手ながら思います。

「キャラクター」として扱うのではなく、「一人の人間」として表現する。その「一人の人間」の生き様や価値観、人生が曲となって私たちと共鳴することで、「プロデュース」という化学反応が起こるのかな、と。それが連鎖反応になり、新しい人にも繋がっていく。そう思うわけです。

 

辞める前に、私はあるツイートをしました。

『いつか心の底から『ありがとう』と言えるようになっていたい』

 

今ですか?

 

もちろん、「ありがとう」と言えます。心の底から、笑顔で。

コンテンツにも、あの方にも。

 

もう辞めてしまったけれど、深く胸に刺さったものはそう簡単に離れないんですね。

私も覚悟を決めて夢を叶えようと思います。

そして陰ながらですが、ファンとして彼らのこれからを見守っていこうと思います。

 

皆さん、コンテンツは程よく楽しみましょう。(笑)

 

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。